詰め合わせ

実は一番最初にはまったのは青黄でした……
未だに好きだし、書きやすいです。
黄瀬が直向き過ぎて涙出る。。。

ずっと憧れていた。
ずっと追いかけていた。
あの、背中を。
その目にオレ以外映さないで、オレだけを見て、オレだけに笑って。
ずっと、隣にいて。

「……置いてきぼりは嫌っス」

ぎゅっと掴んでいたはずの手はすり抜けて、いつの間にか遠い背中。
伸ばした手は届かない。
だから必死に叫んだ。

「　　　　！」



/声にならない




はらり、と桜が舞う。
涙でぼやけた視界。
困ったように笑う青峰の顔も歪んで。

「離れ離れは嫌っス……」
「同じ関東だろーが」

ぎゅ、と握る制服の裾。
クシャリ、撫でられる頭。

「でも……っ」
「俺達ならきっと大丈夫だ」

引き寄せられ抱きしめられる。

「……うん」

小さく頷き不安に蓋をした。



/きっと大丈夫だよ




「青峰っち！」

ぜーぜー、と荒い呼吸の間から名前を呼ばれた。

「……黄瀬」

緩慢な動作で振り返る。
怒ったような泣きそうなような顔の黄瀬がいた。

「なんで、何も言ってくれないんスか」

ぽろり、と目から零れた雫。
咄嗟に駆け寄り抱き締めた。
驚いた顔。
次の瞬間、泣いたまま笑った。



/泣いたり笑ったり




あぁ今この瞬間、コイツの手を引いて逃げ出してしまったら。
逃げ出せてしまえたなら、どんなに幸せだろうか。
最後に会ったのはいつだろう。
見ない間にまた綺麗になった。
手を伸ばして触れたい、抱きしめたい口づけたい。
けれど、それは叶わない。
ここはコートで、アイツは敵だ。



/衝動に身を任せたい




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診断メーカーさんから。