忘れた頃に四月一日ネタ。

古橋と花宮。
ウチの二人はデフォルト。

ぐい、と腕を掴んで引き寄せて。
呼吸が触れるくらい至近距離へと顔を寄せる。
真っ黒な双眸。
「なぁ、アイシテル」
綺麗な笑みと一緒に囁いた。
「……そうか」
一拍の間があって、瞬きを一回。
平素と変わらぬ反応に、落胆半分、安堵が半分。
顔に出さないように注意して、いつも通りの笑みを浮かべた。
「ふはっ！　それだけかよ」
興醒めした、と唇を重ねる。
「今日は四月一日だろう」
触れ合わせた唇をそのままに無感動に呟かれてイラッとする。
空気を読めない古橋の唇を腹癒せにガリリと噛んだ。


＋＋＋＋＋
視点花宮。