永遠は儚い

黒子と青峰。
いつと聞かれると困りますが。
この二人はこういうイメージ……

指を絡める。
僕の手より、大きな掌長い指。
バスケットボールを操る、手。
重ねた胸から伝わる鼓動は一定で、少し、悔しい気分になる。

「青峰くん」
「……んだよ」

脳に直接響く声。
繋いだ掌から、重ねた胸から、温度が混ざって境界線が曖昧になる。
あぁ、いっそ、このまま溶けてひとつになってしまえればいいのに。

「あなたは、いつまでもボクの光ですよね」
「……はっ！　なにいってんだ」

噛み付くようにキスをされる。
強い視線に絡み取られて、安堵した。
あぁ、この視線だ。
ぞくぞくする。

「だって、青峰くん、」
「オマエ以外に抱かれる気はねーよ」

吐息が触れる距離で、薄い唇が動いた。
最後まで言う前に遮られる。
それに思わず、ボクだけじゃないでしょう、と言いかけて、やめた。
折角、独り占めなのだ。
わざわざ機嫌を損ねることはない。

「今日はこのまま泊まっていってもいいですか」
「勝手にしろ」

フッ、と閉じられた双眸を少し残念思う。
その瞼にキスをして、黒子は青峰の首元に額を摺り寄せると目を閉じた。
裸の胸から伝わる鼓動が僅かに変ったことに優越感。
これが、今だけのものだとしても。
今、この瞬間だけは、彼は自分のものだった。




＋＋＋
黒青です。
黒子様は総攻。←