期間限定?二次創作ブログサイト。
なぜこうなった。
高尾と黒子。
黒子様の驚愕。
自分を正確に認識できる人がいるなんて思っても見なかった。
当然のように視界に映してくれたあの人に驚いて、いつの間にか、惹かれていく自分がいて。
けれど、あなたは。
「緑間くんの、ものですもんね」
「んあ? 何か言ったか?」
ぼそり、と呟いた声に隣でペットボトルを加えていた高尾が振り返った。
それに緩く首を振れば、わしわしっと頭を撫でられる。
「……何ですか?」
「いやー可愛いなーとか?」
くっくっ、と笑って。飲み干した空のペットボトルを投げる。
綺麗な放物線を描いてゴミ箱に入った。
「……外せばよかったのに」
「ちょ、ひどくね!?」
情けない顔で振り返った高尾に「冗談ですよ」と小さく笑う。
「ちぇー・・・・・・どーせオレは真ちゃんみたいに百発百中なんかじゃないですよー」
ツン、と唇を尖らせる仕草に、自分より大きい姿が酷く可愛らしく見えて思わず手を伸ばした。
黒い髪に触れるまであと少し。
弾かれたように顔を上げた高尾に、伸ばした指先は空気を掠めて結局、届くことはなかった。
「真ちゃーん!!」
「…………」
飼い主を見つけた犬のような高尾の横顔と己の指先の間を見比べる。
こっそり、溜め息をついていつも通りの顔を作ると歩いてくる緑間にペコリと頭を下げた。
+++++
高尾が気になって木になってしょうがない黒子様。
PR
この記事にコメントする
カレンダー
01 | 2025/02 | 03 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
カテゴリー
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
しん
性別:
非公開
自己紹介:
今吉さん狂の文字書きレイヤー。喋る雑食。
年齢職業不詳な変な人。
好きなものは友人、ピアス、刺青、センチメンタルサーカスの団長さんにテディベア。
蝶、龍、蜘蛛(非生物)、植物、空、海、月。お茶、紅茶、珈琲、柑橘系果物(特にグレープフルーツ)
熱しやすく冷めやすい。迷惑体質。接触嫌悪症。
年齢職業不詳な変な人。
好きなものは友人、ピアス、刺青、センチメンタルサーカスの団長さんにテディベア。
蝶、龍、蜘蛛(非生物)、植物、空、海、月。お茶、紅茶、珈琲、柑橘系果物(特にグレープフルーツ)
熱しやすく冷めやすい。迷惑体質。接触嫌悪症。
ブログ内検索
カウンター