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可愛い話が書きたくなったんですよ。
多分きっと。
青い、青い空。
ぼんやりと見上げていれば、背後に人の気配。
「……青峰」
試合中と違う穏やかな声で呼ばれて振り返った。
呆れたような眼差しとぶつかる。
「どーしたんだよ、若松サン」
「どうしたもこうしたもあるか」
ため息と一緒に掲げられた手紙。
可愛らしい便箋に『あんたが好きだ』と書かれていた。
「なんだよ、つまんねぇ」
すぐバレたのか、とニヤリ笑う。
もう一度、ため息。
「オマエなぁ、俺をからかうつもりならせめて筆跡を変えるとか何とかしろ!」
これじゃドッキリにもならねぇよ、と呆れた顔。
きょとん、と見返してニッと青峰は笑った。
「ウソじゃねーよ」
「そうかよそうかよ。嘘じゃないな……はぁっ!?」
流そうとした発言に含まれたとんでもないセリフに若松が目を剥く。
まじまじと手にした便箋と、青峰を見比べる。
何度か視線が往復したあとに「からかうなら、もうちょっとマシなこと言え」と苦笑した。
「は? だからウソじゃねーって」
「意味がわかんねーって」
片方の眉を持ち上げ、この話は終わりと手を振ってくるりと踵を返す。
青峰は咄嗟に駆け寄るとぎゅう、と若松を抱きしめた。
「……放せ、青峰」
「なんで信じてくんねぇんだよ……オレは本当に」
アンタが好きだ。
+++++
真っ赤になった若松さんの耳に青峰が気づくまであと数十秒。
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プロフィール
HN:
しん
性別:
非公開
自己紹介:
今吉さん狂の文字書きレイヤー。喋る雑食。
年齢職業不詳な変な人。
好きなものは友人、ピアス、刺青、センチメンタルサーカスの団長さんにテディベア。
蝶、龍、蜘蛛(非生物)、植物、空、海、月。お茶、紅茶、珈琲、柑橘系果物(特にグレープフルーツ)
熱しやすく冷めやすい。迷惑体質。接触嫌悪症。
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好きなものは友人、ピアス、刺青、センチメンタルサーカスの団長さんにテディベア。
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